【解説】農家数現状の実態
- kakoenaichi
- 2024年1月16日
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よくニュースで農家の人口が減少している、なんて聞いたことありますよね。
日本人の人口自体が減少しているのでそりゃそうなるだろ、と思う反面どれくらい減っているんだろうとも疑問に思いました。
そこで、今回は具体的にどれくらいの農家が現状しているのかを数値ベースで語っていこうと思います。
基本的なデータは農林水産省なものを参考にしています。
まずは総農家数の変遷です。
•1995年 490万戸
•2005年 334万戸
•2015年 216万戸
•2020年 175万戸
全体で見ると、ここ20年で300万戸程度減少していることがわかります。ただこの数値だけ見ても不思議に思いませんか?だって農家が半分以下になっているのに、スーパーで売られている野菜や果物、お米の量が半分になったという話はありません。
これには訳があって、現状しているのは小規模の農家であり、大規模農家はむしろ増加しています。
2000年から2020年までに、耕地面積5ha未満の農家は上記のように現状し続けていますが、10ha以上の農家は一貫して増加し続けています。経営体でいくと20年間で2-3倍も増加しています。
これが何を意味するのか?
小規模農家や行政の悪い農家がだんだん淘汰されていき、大規模農家(法人など)や強い経営体制の農家が生き残っている、という訳です。
特に大規模農家はだんだん農地が手に入りやすくなるので徐々に規模拡大して出荷量も増やしている、だから市場に流通している農作物の量が極端に減っている訳ではない、ということです。
その辺の細かい話は別途記事で解説していきたいと思います。
それでは、また〜!
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