肥料の三要素N-P-Kとは?後編
- kakoenaichi
- 2024年1月6日
- 読了時間: 2分
さて、肥料の三要素N-P-Kについてご説明してきましたが、後編であるこの記事ではP(リン酸)、K(カリウム)についてご説明していきます!
前編では肥料の概要、N(窒素)について解説しておりますので関連記事からご覧ください。
❷リン酸
リン酸は生物のエネルギー通貨と呼ばれるATP(アデノシン三リン酸)の構成要素です。また、DNAやRNAの構成要素でもあり、窒素と同じく”なくてはならない”存在です。
窒素と同様、Pは植物の下位葉から上位葉へ移動していくため、欠乏すると主に植物体の下部から症状が現れます。
余談ですが、リンは土壌中にももちろん含まれますが、それを植物体が吸収できない場合があります。理由は、無機態Pが土壌中のアルミニウムや鉄などと結合して水に溶けにくくなる(難溶性)ため、根から吸収できないからです。この度合いも土壌によって異なるので、性質に合った肥料を施肥する必要があります。
❸カリウム
カリウムも窒素と同程度の量を植物が必要としています。が、正直な話をするとなぜそこまで必要とされているのか、明確な作用がはっきりしていません。
現時点でわかっていることは、植物の細胞内外の浸透圧を調整したりといった作用です。ただカリウムが欠乏すると作物のタンパク質代謝が乱れたり光合成関連の現象に異常をきたすので、植物にとって必須なのは確かです。
ということで、簡単ではありますが肥料の三要素についての解説になりました。本当はもっと詳しい内容をお伝えしたところですが、まだまだ勉強不足な点があるため今回はこれぐらいの内容になりました。
本を読み、実地で学びながらより正確な情報を発信できるよう今後も努力しますのでお楽しみください!
それでは、また〜
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