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ブログ 〜出を待つ深窓の佳人〜

白マルチと黒マルチ、何が違う?

  • 執筆者の写真: kakoenaichi
    kakoenaichi
  • 2023年11月9日
  • 読了時間: 2分

よく露路の畑でマルチ(ペラペラのビニールみたいなもの)が畝にビシッと張ってあるのを見かけると思います。


そんなあなたに質問です。

そのマルチ、黒色でしたか?それとも白色でしたか?

実はマルチの色って単にカラーバリエーションがあるというのではなく、用途に応じて使い分けているのです!


◎マルチは何のためにあるのか?

そもそもですが、農家はなぜわざわざ畝立てした後にマルチを張るという手間をかけているのでしょうか?


主に下記の効果が得られるためです。

•雑草管理

•地温調整

•保湿効果

•病害虫の予防


特に上2点が重要で、光を遮蔽することで雑草の生育を抑える、無駄な管理を低減させてます。

また、特に冬場は気温が低くなるのでマルチングをすることで地温を上昇させ、作物の生育を促進する効果があります。


◎黒マルチと白マルチの違い

先述の通り、見た目の色が違うだけではなく、使用用途が微妙に異なります。


まず黒マルチについて、地温上昇の効果を得やすい特性があります。その反面、夏場はマルチ自体が熱くなるので葉焼けなどの障害が起きやすくなってしまいます。


次に白マルチですが、これはそもそも表面(太陽側)が白、裏面(土壌側)が黒という二重のマルチになっています。表面が白なので、黒マルチほど地温は上昇しませんが、反射光自体が害虫の忌避効果があります。裏面も黒なので光が遮蔽され雑草抑制効果があります。ただネックなのが、二重のマルチになっているのでその分コストが掛かる(要するに高い)ことです。



◎どう使い分けるか?

まず家庭菜園レベルなら、黒マルチで効果は十分です。問題は農家です。恐らく果菜類をやられている方は黒マルチの場合が多いかと思います。花卉類になると、例えば菊の露路栽培だと黒マルチを使う方と白マルチを使う方がいます。圃場ごとに分けている場合も結構ありますね。一旦白マルチを使ってしまうと、病害虫などの抑制効果が高いため黒マルチに戻るのは少し勇気がいるかもしれません。経費と自身の栽培管理をよく照らし合わせて、最適な資材を使用するのが良いかと思います。



それでは、また〜!

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