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ブログ 〜出を待つ深窓の佳人〜

【疑問】これからみどりの食料システム戦略はどうなるのだろうか?

  • 執筆者の写真: kakoenaichi
    kakoenaichi
  • 2024年2月10日
  • 読了時間: 2分

先日X(旧Twitter)にてこちらのニュースが舞い込んできました。



EU、「化学農薬使用量、50%減」法案撤回 農民の抗議デモ受け


簡単にまとめると、環境に配慮した農業を推進したいEUと農業者が対立している、という内容です。

元々EUは2030年までに化学農薬の使用量を50%削減するという目標を掲げていたのですが、なんか似たような内容のものありますよね?


そう、日本の農水が推進しているみどりの食料システム戦略です。日本の場合は、2050年までにリスク換算で化学農薬の使用量を半減させることを目標にしています。


これはなかなか難しい問題だと思います。

まず第一に、慣行栽培の方法がある程度確立されてきているので、次の技術革新の方向性としては環境負荷を抑える、という流れにはなるとは思います。ただ、環境に優しい農業と農家に優しい農業は別問題ではあります。


今まで化学農薬で防除してきた病害虫を他の手段で行おうとすると、物理的防除もしくは生物的防除になります。それぞれの詳しい説明はしませんが、これらと比較しても現状では化学農薬の方が効果は出やすくコストも抑えられている気がします。あくまで主観なので、全く状況が異なる場合もあるとは思います。


そういったことを考慮すると、今回ニュースになったこともある程度は仕方がないのかなと思います。ただ化学農薬を減らさなくていいかと言われれば、別にそういうわけでもなく本当に必要な分だけを使用しながら少しずつ減らしていくのが妥協点だと考えられます。資材コストを減らすという意味もありますが。


2050年がまだ先の話のように思えて実感が湧いていない部分もありますが、少なくともEUでは達成できそうにない雰囲気なので、これから日本の農政はどうなっていくのだろうと気になった次第です。


それでは、また〜!


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