【販売】切花の販路で一番あてにできるのは?
- kakoenaichi
- 2024年7月19日
- 読了時間: 2分
世の中にはいろんな農家がいますが、こと切花に関しても多種多様な農家がいます。作物もそうですがその栽培方法、販売方法も全然違います。
その中でも販売方法は経営規模や経営年数によっても変わるわけなのですが、物価高で厳しい昨今ではどの販路が一番当てになるのだろうか?と常日頃考えています。
この問題に関して私なりの意見を述べると...人によります。歯切れの悪い回答ですいません!ただこれにはちゃんと理由ああります。
まず切花の流通で8割弱を占める市場出荷について。メリットは荷物を持っていけば確実に買い取ってくれる(これは市場法で定められています)ので売れ残りのリスクを避けられる点が挙げられます。これは特に大規模栽培している農家には欠かせないです。むしろ切花で1ha以上の大規模経営している農家で市場出荷してない農家は聞いたことがありません。あと運送も業者に頼んだりすれば自宅または特定の場所まで荷受してくれるので、出荷日当日は労働力を出荷作業に集約することができます。
デメリットとしては、価格が需要と供給によって左右されるということです。日本は資本主義社会なので、モノの価格は需要と供給がマッチする点で決まります。特に切花は物日での需要は高いがそれ以外は少ないので、安定した価格が取りにくい場合があります。
なので最近だと市場出荷ではなく自分で値段つけて販売するのが主流だ!というネット記事をよく見かけますね。うちも産直売場で販売していますが、出荷数量も価格も自分で決めれるので採算はいい方かなと思います。
ですが、基本的に直売の方が販売に欠けるコストが高くなる(包装・輸送など)のと、直売所の場合店舗あたりのお客様の数には必ず上限があるので、一定以上の売上からさらに伸ばすのは難しいと考えられます。
そのため、多くの切花農家は複数の販路を持つことで経営リスクを分散させているわけです。その販路の割合は経営状態や地域、考え方にもよって変わるわけなので一概には言えないですが。
それでは、また〜!
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